利用者を理解する科目(摂食障害:摂食症)

2022年01月17日

〇摂食障害:ICD-10 F5(生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群)
        食事や体重などへの強いとらわれや食行動異常を主症状とする。幼少期の親子関係などが関連しているといわれている。
        思春期の女性に多い

  ★拒食症
           診断基準 
          A:低体重 標準体重の85%未満
           標準体重=身長(cm)ー100(身長<150)
              例:150㎝で4.2㎏未満   160㎝で45.9㎏未満
           ・BMI<17.5
              BMI=体重kg</(身長m×身長m)
                 例:150㎝で39.4㎏未満   160㎝で44.8㎏未満
          B:肥満恐怖、やせ願望
             体重増加に対する不安
          C:ボデイーイメージの障害
              自分よりほかの人がやせてみえる
          D:無月経
               3回以上無月経あり
        (タイプ)1:制限型:食事を制限して体重減少2:無茶食い/排出型:過食・嘔吐で体重減少)

         ★過食症
           診断基準
           A:過食(無茶食い):短時間に大量摂取、コントロール不能
           B:体重増加を防ぐための代償行為:自己誘発嘔吐、浣腸・利尿剤乱用、過剰運動
           C:過食・代償行為が2回/週以上
           D:やせ願望
        (タイプ)1:排出型:過食嘔吐  非排出型:過食のみ、体重増加

       〇精神症状
         ・対人緊張、対人恐怖
         ・強迫傾向(拒食タイプ)抑うつ傾向(過食タイプ)
         ・嘘つき:食行動関連・万引き:過食のための食品から発展・自傷行為:リスカ
       〇身体症状
         ・ふらつき、易感染症、寒がり・脱毛・低血圧、徐脈、心筋障害・筋力低下・無月経
         ・便秘・骨粗しょう症・むくみ・虫歯、吐きだこ
 
   ◎自助グループ◎摂食障害:ナバ(NABA)
                     日本アノレキシア(拒食症)・ブリミア(過食症)協会

        ★特定不能型
         ・月経のあるもの ・正常体重のもの  ・無茶食い頻度が少ないもの 
         ・無茶食い障害(BED)・・・無茶食いがあり、代償行為はない
                         肥満恐怖がない、肥満傾向
        〇症状
          ・食事面   やせ願望  やせたときの達成感
          ・「よい」「わるい」の2分法思考 
               食べてよい(低カロリー)/食べて悪い(高カロリー)
               よい自分(拒食)/悪い自分(過食)
          ・食への偏ったこだわり   カロリー、内容、時刻
          ・食行動異常   食べるとき細かく刻む、完食しない、食料のため込み、隠れ食い、家族巻き込み、嘔吐、下剤など
         
   
                


        
          


タグ :摂食障害F5

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